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外壁塗装を格安でする方法&悪徳業者に騙されないための知識 外壁塗装

「格安で外壁塗装をしたい…!」という人は少なくないでしょう。

外壁塗装にかかる費用を安く抑える方法はあります。

具体的な方法として、キャンペーンを活用する、最小限の工事内容に抑える(余計な外壁塗装工事はしない)、安く外壁塗装工事をしてくれる業者に依頼するなど。詳細な方法については、本章で解説いたします。
しかし、安さばかりに気をとられていると、安さだけをウリにした粗悪な外壁塗装を掴まされることもあるため注意が必要です。「できるだけ安く…」という消費者心理につけこむ悪徳業者は残念ながら存在するのです。

格安かつ品質の高い外壁塗装をするためには、格安で外壁塗装をする方法とあわせて、悪徳業者に騙されないための知識も押さえておくことが重要です。

そこで、この記事では、下記をご紹介いたします。

●外壁塗装の費用相場

●外壁塗装を格安でする方法

●悪徳業者に騙されないための知識

ぜひ、参考にしてみてください。


1.いくらが妥当?外壁塗装の費用相場

まずは外壁塗装費の相場を掴むことが重要です。

■外壁塗装にかかる費用相場

80~150万円(一般的な2階建て住宅/塗り面積200㎡)
※屋根塗装含まず

[参考情報]

<工事単価の相場>

工事項目 費用相場
足場 600~800円/㎡
飛散防止ネット 100~200円/㎡
高圧洗浄 100~300円/㎡
養生 250~400円/㎡
施工費 1,000円~2,000円 /㎡
付帯塗装工事 軒天 800~1,200円/㎡
雨樋 800~1,200円/m
破風板 650~1200円/㎡
雨戸 2,000~5,000円/枚
シーリング打ち替え 900~1,500円/m
シーリング増し打ち 500~1,000円/m
諸経費 現場管理費 30,000~50,000円/1式
廃材処理費等 10,000~30,000円/1式

<塗料の費用相場>

塗料を選ぶ際には、費用だけでなく、耐久年数もあわせて検討するようにしましょう。1回の塗り替え費用だけを考えると、費用の安い塗料の方がお得なように思えますが、長期スパンで考えると、多少費用が高くても、塗り替え回数が少なくて済む耐久性の高い塗料の方がお得になることも少なくありません。

また同じアクリル塗料、ウレタン塗料等でも、製品によって、耐久性や性能等も異なりますので、詳しくは塗装業者に相談してみてください。

塗料 耐久年数 費用相場(※1缶あたり)
アクリル 約3~5年 5,000~15,000円
ウレタン 約5~7年 5,000~20,000円
シリコン 約7~10年 15,000~40,000円
ピュアアクリル 約15年~ 50,000~70,000円
フッ素 約15年~ 40,000~100,000円
無機 約15年~ 50,000~120,000円
光触媒 約15年~ 50,000~100,000円

※金額に関する情報は、あくまでも目安です。工事単価は劣化の状況等によって、塗料費は各製品等によって価格が上記と大きく異なることもあります。


2.外壁塗装費を格安にする方法

2-1.チラシや新聞広告等でキャンペーン情報をキャッチ

いざ、お得に外壁塗装したいと思い立ったら、まずはチラシや新聞広告などをこまめにチェックするところから始めるのがオススメです。うまくタイミングが合えば、期間限定でお得に塗装できるキャンペーン等の情報をキャッチできることもあるはずです。
また気になるチラシをストックしておけば、お得情報をキャッチできるだけでなく、見積額を比較・検討する際に、参考資料としても使えます。


2-2.見積りは複数の業者に依頼した方が安くなる

たとえ気になる業者があっても、見積りは複数の業者、できれば2~3の業者に依頼するようにしましょう。なぜならば、1つの見積りだけでは、費用の妥当性が判断できないからです。
「競合先があるかどうか」というのは、業者が費用を下げるかどうかの一つの判断基準になることも間違いありません。言ってしまえば、「◎◎という会社と迷っている」という切り札を出すことで、最終的に費用が下がることもあるということです。


2-3.過剰なサービスが含まれていないか見積書をチェック

価格を抑えるためには、必要のないところにはお金をかけないということも重要です。そして、その必要の有無を見極めるツールとなるのが、見積書です。
見積書をよく見てみると、どんな塗料を使って、どこを塗装するかが明記されているはずです。そもそも見積書にざっくりとしか内容が記載されていない場合や、見積書をみても上手く読み取れない場合は、業者に直接説明してもらい、「何にいくらかかっているか」を明確に把握しておきましょう。


2-4.大手の業者よりも地元の施工店の方が安い傾向にある

実際の費用は見積りをとってみないことには判断ができませんが、一般的には、大手のハウスメーカーやリフォーム会社よりも、地元の塗装業者や工務店の方が、価格を抑えられる傾向にあります。
大手のハウスメーカーやリフォーム会社は塗装工事を取り扱ってはいても、自社では施工せず、工事自体は協力業者に依頼するという体制をとっていることが少なくありません。そうすると、中間マージンと呼ばれる費用が別途発生するため、直接、施工を手がける地元の塗装業者や工務店よりも費用が高くなりがちです。また、大手のハウスメーカーやリフォーム会社は、使用する塗料や施工方法等をパッケージ化していることも多く、こまかな費用調整が効かないことで割高になるケースもあります。

しかしながら、それでは大手のハウスメーカーやリフォーム会社がオススメできないかというと、そういうことでもありません。保証という面で考えると、やはり大手の方が整っている場合が多いのも、また事実でしょう。

とはいえ、上記はあくまで傾向の話です。詳細な費用については、上記内容を踏まえつつ、各業者から見積りをとって確認をするようにしましょう。


2-5.補足情報①|日頃の掃除が外壁塗装費を下げる?!

外壁塗装費を下げるために、日頃、自分でもできることがあります。それは、ズバリ「掃除」です。

外壁の汚れは放置すると、劣化を早める要因になります。つまり日頃から汚れをこまめに落としていれば、それだけ劣化スピードを遅くすることができるということです。劣化のスピードが遅くなれば、その分、外壁塗装をする頻度も減るでしょう。その結果、長期スパンで見たときに、外壁塗装費が下がるというわけです。

掃除の頻度は年1~2回が目安です。


2-6.補足情報②|外壁塗装と屋根塗装は同時にしたほうがお得

「塗装メンテナンスの費用を抑える」という観点で考えるならば、外壁といっしょに屋根も塗装してしまった方がお得です。外壁と屋根をいっしょに塗装すると、一つの足場で、外壁も屋根も塗装ができるのです。

どちらにしろ、外壁も屋根も定期的な塗装メンテナンスが必要であることに変わりはないので、外壁塗装をする際には、いっしょに屋根塗装も検討してみてはいかがでしょうか。


2-7.補足情報③|外壁塗装を0円に?!火災保険が適用されるケースも

火災保険に加入している場合、外壁塗装について火災保険の補償が受けられることがあります。適用条件は保険によっても異なるため、正確には加入している保険を確認する必要がありますが、一般的には自然災害や火災などが含まれることが多いようです。

保険は自分から申請しない限り、補償を受けることができません。外壁塗装をする際には、火災保険に加入しているかどうか、また、加入している場合はどのような条件で保険がおりるのか等を確認しておくことをオススメいたします。


3.悪徳業者に騙されないために!押さえておくべき外壁塗装費の知識

「できるだけ安く…!」と考える消費者心理につけこみ、安さだけをウリにした粗悪な外壁塗装を提供する悪徳業者も残念ながら存在します。そんな悪徳業者に騙されないために、押さえておくべき知識をご紹介します。


3-1.外壁塗装の価格は激安にはならない

外壁塗装の費用を考えるうえで絶対に把握しておきたいのは、そもそも外壁塗装費は極端な値引きができる商品サービスではないということです。

外壁塗装は一定の価格で販売されている類の品ではありません。家ごとに劣化の状態やお客様の要望に合わせて見積るというやり方で、費用を算出します。そのため、よくよく考えれば当たり前のことですが、家ごとに見積った金額から、さらに大幅値引きできるはずがないのです。
もちろん企業努力によって値引きができることもありますが、あらかじめ決まった価格で販売されている商品のように「◎◎%オフ!」のような目を引くような値切り方はできないということです。

安い見積額を提示されると思わず心が動かされそうになりますが、安さだけをウリにしている業者には注意が必要でしょう。その安さが企業努力によるものであればいいのですが、もしかすると、なんらかの手を抜いたか、品質を下げた結果である可能性も捨てきれません。

他の業者よりも見積額が極端に安い場合には「なぜ安いのか」を必ず業者に確認しましょう。その際、口ごもったり、曖昧にごまかしたりするような業者には、何か後ろ暗いことがあるのかもしれません。


3-2.後から追加料金が発生することもある

最初に安い見積額を提示して契約しておいて、後から追加工事が必要になったとして追加料金を請求するという、心ない手口を使う業者も残念ながら存在しています。実際のところ、塗装工事は劣化状況によっては追加工事が発生することもあるため、最初から騙そうとしていたのか、工事の流れで必要になったのか見極めが難しいところもあります。ですが、身を守る手立てがない、というわけではありません。

まず、契約する前に、そもそも追加工事のリスクがあるのかどうかを確認しておきましょう。その際、発生する可能性がある場合には、いくらぐらいかかるのかも併せて聞いておくと安心です。また「塗装してもらえると思っていた箇所が、契約の範囲外だった」ということがないよう、見積額にはどの箇所の塗装が含まれているのか、外壁だけでなく、門や雨樋、軒天などの付帯部についても必ず確認しておくべきです。


4.安さにこだわるならDIYも選択肢の一つに

「とにかく安く抑えたい…」という場合には、DIYも一つの手かもしれません。自身で塗装すれば、格安で塗装することができる可能性もあります。

ただし自身でやるとなると、費用は抑えられても、塗料や道具をそろえたり、塗装方法を調べたりする手間と、実際に塗装する時間は必ずかかります。また失敗や危険を伴うリスクがあることも十分に認識しておく必要があります。


まとめ

「格安で外壁塗装をしたい…!」と考えるならば、まずは何よりも費用相場を掴むことが重要です。相場より高ければ、業者との交渉の余地があるかもしれませんし、相場より安い場合には、値引き交渉よりも、そもそも何等かの手を抜いた可能性を疑う必要があるかもしれません。

外壁塗装の費用を抑えるために、ぜひ「2.外壁塗装費を格安にする方法」の情報も参考にしてみてください。