はじめての外壁塗装塗料の選び方
Step.1塗料の特性・用途を知ろう
じつは「家に塗る塗料」にも様々な種類があります。「どうしてこんなに種類が沢山あるの?」と疑問に思った方もいるでしょう。
近年の飛躍的な化学の発展は、塗料作りにも及びました。また、消費者のニーズも多様化しています。
ニーズに合わせた価格帯、耐久性、機能を追求した結果、現在のように様々な塗料が作られる事になりました。
皆さんは、塗料がどのようなものから作られているかご存じでしょうか?「塗料がどんなもので作られているのかなんて興味がない!」という方も、いるかもしれません。
塗料の多様性というものは実は、塗料の構成成分に秘密があります。
塗料のタイプ
塗料のタイプウレタン塗料
ウレタン塗料は、低価格で手が届きやすい塗料です。
昭和の時代に塗料としてよく使われていたウレタンですが、耐用年数の問題から、現在では外壁塗装にウレタンを使うことはあまりありません。
ただし、その弾力性の高さから木部・鉄部の塗装に適しており、木部塗装や鉄部塗装には現在でも使われています。また、扱いやすさの点からDIYで人気です。
耐久年数8〜10年
デメリット
耐久性が劣るので、長期的な外観維持には不向き。
塗料のタイプシリコン塗料
シリコン樹脂を主原料とする塗料です。
塗料としては比較的リーズナブルな価格帯で、かつ10年を超える耐久性があることから、戸建て住宅の外壁によく使用されてきました。
住宅の外壁塗装の定番として、安心感・安定感のある塗料といえるでしょう。
耐久年数12〜14年
デメリット
次の塗り替え時期までの十分な耐久性がなく、建物を守り続けるには不十分な場合もある。
塗料のタイプラジカル塗料
ラジカル塗料は、アクリル系やシリコン塗料といった従来の樹脂塗料に「ラジカル制御」と呼ばれる機能をもたせた塗料です。
ラジカル制御とは、塗膜を劣化させる「ラジカル」と呼ばれる化学物質の発生を抑制することで、塗膜の耐久年数をのばす技術です。
ラジカル塗料の特徴は、コストパフォーマンスが非常に良いことです。
たとえば、ラジカル制御の機能をもたせたシリコン塗料の場合、従来のシリコン塗料とあまり変わらない価格帯で、シリコン塗料よりも数年長い耐久年数を実現しています。
耐久年数13〜16年
デメリット
ラインアップが少なく色が限定される。ラジカルを発生させる物質の酸化チタンは、白色顔料のため、塗料を濃い色に調色できません。
塗料のタイプフッ素塗料
フッ素樹脂(蛍石が原料の合成樹脂)を使ったフッ素塗料は、耐久性に非常に優れています。
汚れをはじきやすい非粘着性や、汚れが滑り落ちやすい非摩擦性、耐薬品性や耐候性など、さまざまな機能性が高いことが特徴です。
高耐久・高価格なことから、施設や集合住宅などの大型物件でよく使われます。
すべてをフッ素塗料で塗るのではなく、機能面とのバランスを見て、必要な場所を選んで塗るなど工夫してみましょう。
耐久年数15年〜
デメリット
コストが高めで、塗膜が硬いものが多くひび割れしやすいので注意が必要です。
塗料のタイプ無機塗料
無機塗料は、ガラスや石など、無機物を主原料とする塗料です。無機物は紫外線で劣化しないため、耐久年数が非常に長くなっています。
耐久性の高さだけで選ぶのであれば無機塗料が最適ですが、高価なため、戸建て住宅で使われることは多くはありません。
色あせやチョーキング(触ると白い粉がつく現象)が起こりにくいこと、有機物を栄養素にするカビや藻が発生しにくいことも、無機塗料の特徴です。
耐久年数15〜25年
デメリット
無機である鉱物成分を含むため、塗膜がとても固い。ひび割れし易いものも多く、モルタル壁などには不向き。
※同じ塗料種類でも、メーカーや商品が違うと耐久年数もことなります。
※耐久年数は、気候、温度、立地条件などにより変化します。